社会保険労務士が女子の人気資格である理由は?
社会保険労務士(社労士)という資格が近年女子のなかでは人気が高まってきています。
従来はどちらかというとオジサマの資格であって、女子にはあまり縁のない資格というイメージが定着しています。
なのになぜ女子の受験数が増加しているのか?
それは会社の中での労働環境の整備や労働法令の順守は当たり前になってきているなかで、会社の中に社会保険労務士を置くことで企業の人事計画、労働計画を策定していこうという動きがあります。
こと社会保険労務士のお仕事内容としては、人事や労務関係に関する業務に携わることがほとんどであり、事務方であっても社会保険労務士資格者は責任者として厚遇されやすいわけなのです。
ただ国家資格でもある社会保険労務士(社労士)、どういう資格であるのか、女子が持つのにどんなメリットがあるのか、見ていきましょう!
社会保険労務士(社労士)資格を得るには?
社会保険労務士の受験資格を得るには以下に書いてあることが必要となります。
(以下の言葉はすべて社会保険労務士資格要綱の表現となります。)
大学卒業者、又は大学において62単位以上を修得済みの者
大学に在学していても、単位が62個とれていたら受験資格が得られます。
短期大学、高等専門学校を卒業した者
四年大学でなくても、短大、専門学校卒業でも受験OKです。
修業年限が2年以上、かつ総授業時間数が1,700時間以上の専修学校の専門課程を修了した者
専門的な学校を卒業している人でも受験可能です。
行政書士や司法書士などの定められた資格を有する者
社会保険労務士と業務が密接にかかわっているためのようです。
労働社会保険諸法令の規定に基づいて設立された法人の常勤役員または従業者として同法令の実施事務に従事した期間が通算して3年以上になる者
女子ではあまりない受験資格かも?
厚生労働大臣が認めた国家試験に合格した者
司法書士や弁護士などの合格者ですね。
受験日は、毎年8月の第4日曜日に設定されています。(平成26年現在)
社会保険労務士のお仕事内容
社会保険労務士は、独立しても稼ぐことができる資格でもありますが、会社のなかでその実力を発揮することができます。
女子にとっては安定した会社で仕事をバリバリやっていきたいもの・・・会社内での社会保険労務士のお仕事を紹介します。
人事についての社内制度策定や経営相談への参画
社会保険労務士は人事のスペシャリストです。人事全般の社内制度を作るのもお仕事となります。
給与計算
人事に関係する資格として、給与計算、給与水準の策定なども大事なお仕事です。
労働保険料の加入手続き、年度更新手続き
会社では大企業になれば労働に関するいろいろな保険に加入しています。その加入や継続の処理もお仕事です。
就業規則の作成、改定
会社の労働環境整備も社会保険労務士のお仕事となります。経営部門への助言を積極的に行ないます。
各種助成金の申請
雇用などに関して、企業に対しさまざまな助成金の優遇措置が用意されています。それを活用するのも企業として大切ですね。
社員研修、社員教育の企画と実施
人事の教育面に関しても社会保険労務士は関わっていきます。
企業年金、退職金などの設定、助言
大企業になれば当たり前になる年金、退職金制度を整えるお仕事です。
このほか、人事、労務全般がすべて社会保険労務士のお仕事であり、「仕事に生きる!」という女子に人気があるのがおわかりいただけるかと思います。
女子が社会保険労務士の資格を持つメリット
お仕事の内容だけみても、かなりおなかいっぱい・・・という女子も少なくないと思います(笑)
だけど、女性の受験者数は年々伸びていまして、人気資格となりつつあります。なぜ女子で社会保険労務士を受験しようとする動きが出てきたのか。。以下のことが考えられます。
人事、労務部門から異動する可能性が低くなる。
会社勤務となれば、会社内での異動、転勤はつきものです。しかし、人事のスペシャリストである社会保険労務士を持つ人を人事から外しずづらくなるわけです。なので寿退社(?)まで人事の事務として安心して勤務できるというメリットがあります。
女子であっても責任ある地位に就きたい!
仕事を頑張る女子にとって出世は自分を認めてくれたという証明になりますよね。けれど男女平等の世の中といっても、まだまだ女性の管理者になれる環境は男性よりも低いと言わざるを得ません。だけど国家資格という箔をつけた場合には出世の可能性は高くなるわけです。
結婚してママになっても仕事ができる点。
資格を維持すれば、一生涯有資格者となれるわけですから、非常に再就職に有利なわけです。
国家資格の社会保険労務士は、受験資格、仕事内容をみてもかなりハードルが高いといえますが、隣の人よりも数段スキルアップが出来ることは間違えありません。一生ものの資格を持ちたい女子は、この社会保険労務士資格へ挑戦してみてはいかがでしょうか?
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